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昔から必殺シリーズが大好きだったlonehawkです。 今から20数年ほど前の金曜日の夜と言えば、20時からプロレス、21時からザ・ハングマン(企画の内容によっては『金スペ』)、そして22時からは必殺シリーズを観るというのが定番でした。 リアルタイムで観れなかった70年代の作品も再放送などで観たりと、何らかの形で楽しんでましたね。 それにしても、アノ頃の金スペのような番組を現在の地上波で放送するのって確実に不可能なんでしょうな。 ・・・何てことを語りだすと本題とかなりズレるので、とりあえずコノ辺にしておきますが(苦笑)。 必殺シリーズは劇場映画としても制作されておりまして、ソレらも大体観ているはずなんだけど、コノ頃色んな東映映画を観ていると「そう言えば、深作欣二が監督した必殺もあったよなー」というのを思い出しながらも肝心の内容が一切思い出せない・・・。 そんな時にタイミングよくwowowで放送されたので、イイ機会にとチェックしてみました。 (必殺は、松竹配給です) テレビシリーズだと仕事人関係者以外で登場するのは、4~5人程度の悪人と数名の被害者(依頼人含む)くらいですが、さすがに劇場版だとゲストも豪華な顔触れです。 隣に北京原人での歴史に残る怪演でお馴染み本田博太郎がいますね。 いかにも悪人な人相の江戸幕府老中・酒井雅楽頭を演じるのはお馴染み成田三樹夫ですが、なんと右手に見えるのはアニーじゃないですか。 顔見せ程度の出演というチンケなものではなく、老中の側近から後半には悪の顔、そして最後には秀にブスッと殺られたりと、意外と出番が多いのはメタルヒーロー好きなら嬉しいんじゃないかなー。 今作には深作作品でお馴染みの役者だけでなく、JACからも多数出演しております。 せんとりつも申し訳程度の出演だし、主水以外の仕事人も同様です。 さすがの千葉ちゃんの超アクションスターぶりには、必殺のアクション担当である秀も政も形無しなのは仕方ないかなー。 (蟹江のアクションも凄くキレがあるけど、誰かが吹き替えしてるのか、ソレとも本人なのか?) 二人の迂闊な行動の末の相撃ちという結末は実に悲しいです。 とか言いながらも、家族を助けたものの命を落とす直前の千葉ちゃんの表情は実に活き活きしているし、リアルタイムでは(スケバン刑事含めても)何とも感じなかった相楽ハル子のけなげさバツグンの演技にも今さらながらグッときてしまいました。 自身の姉(演じるのは小林ひとみ!)の復讐の為に酒井雅楽頭を毒殺するクールな悪役ぶりは秀逸です。 ソレにクライマックスで長刀を手にしての主水との格闘シーンは、アクションスター真田広之として最後の見せ場と言ってもイイくらい。 (実際、コレ以降の真田作品でアクションスターとしての姿を観る事は出来ないんじゃないっすか) 作品を観終えて感じたのは、テレビでの必殺の体で本作は語れないなーということでしょう。 深作+JACに主水が絡んでいるのが大多数だし、クライマックスだけに仕事人(秀、政、順之助、お玉)としての見せ場が若干ある程度なので、時代劇や仕事人が苦手でも十分に楽しめるエンタメ作品と言ってイイんじゃないかな。
by lonehawk
| 2009-07-28 22:30
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