(前回より続きます)
偶然なのか狙ったのかは定かではありませんが、『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』と同時にリリースされたのが、『ギミー・シェルター』のDVDでした。
どちらとも1969年の米国ツアーの模様が収録されており、一部楽曲は同一テイクを使用しているという共通点もありますが、コチラにはオルタモント・スピードウェイでのフリー・コンサートでの凄まじいドキュメント映像も加えられております。
DVD自体はずっと前に国内でも出ていましたが、ソレは過去に出たVHS/LDの映像をまんまDVD化しただけのブツで、後に米Criterionから実にシッカリとした最高の仕様で出されたものの国内発売はされず・・・。
ようやくキレイな画質の国内盤でフラワー・レヴォリューションの終焉を告げるロック・ドキュメントが観賞出来るようになりました。
映像特典も観応え十分ですが、『ゲット・ヤー・ヤ・ヤズ・アウト』のボーナスDVDのほうが画質がキレイなのはどうして?
アイク&ティナ・ターナーとのバックステージでは、ミックが「ブラウン・シュガー」の弾き語りを聴かせるなんて凄いシーンが。
もちろん本編にもフライング・ブリトゥ・ブラザーズの貴重な演奏シーン(グラムがほとんど見えないのが残念!)や、
会場まで来ていたものの、異様な様相を察知して演奏しなかったグレイトフル・デッドや、
ストーンズの混沌としたステージの模様など、ロック好きなら一度は目にすべきシーンがテンコ盛りです。