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近頃のレコード会社の再発の仕方は様々なパターンがあります。 すっかりポピュラーになった紙ジャケや、それに対抗(?)するかのようにでかジャケなるものも誕生しました。 まだ現物を見ていないのですが、個人的にはバナナがむけないのと、ライターの再現じゃないらしいとの情報ですっかり買う気が失せました。 色々な方が言われていますが、紙ジャケはあのサイズだからいいと思うだけに、でかジャケの意義を感じません。 部屋のインテリアとして、という方にはいいかもしれませんが。 あとは過去の名盤やベスト盤の廉価販売も盛んですね。 ワタシも過去に1,800円で名盤が大量に再発された時にお世話になったので、今でもこういった機会から聴く音楽の幅が広がるのはいいことだと思います。 ユニバーサルやEMIやソニー(JAZZですけど)などの大手がこぞってこういった企画をするのは、年齢層の低い洋楽ファンの裾野を広げることや、最近あまりCDを買わなくなった層に安価で買いやすさをアピールするというのがあるのでしょう。 そんな流れのなか6月にユニバーサルから『THE BEST 1200』なるベスト盤が全100タイトル発売されました。 「当ディスクには、解説・歌詞・対訳はついておりません。予めご了承ください」 今回購入したコージー・パウエルのベスト盤には曲目とタイムと収録アルバムが記されているだけで、表ジャケに書かれたゲストアーチストがどの曲にどう関わっているのかがこれでは全く分かりません。 あと早くも中古で250円という価格で、いつもの古本屋にこのシリーズのスティーヴィー・ワンダーのベスト盤が売られていたので買ってみましたが、こちらは若きスティーヴィーの写真のみで、しかも選曲が60年代のベスト盤なのに「フィンガーティップス」も「マイ・シェリー・アモール」も「太陽の当たる場所」も未収録というかなり変則的な選曲で、とても初心者にはオススメできない内容でした。 ただどちらも元のベスト盤が発売された際にリマスターされているよう(クレジットではコージーは97年、スティーヴィーは99年に編集されたようです)で、従来のCDよりも音は良くなっていました。 ということでこのシリーズは体裁は最低ですがどちらも曲は最高なので、そのアーチストの知識がある程度あって、曲さえ聴ければOKという方にしかオススメできませんね。 予備知識がなくて、曲やアーチストについても知りたい場合はかなりキツイです。 コージーのベスト盤について軽く触れておきますと、『TILT』に収録されたジェフ・ベック参加の「CAT MOVES」と「HOT ROCK」の2曲はしっかり収録されています。 『ゼア・アンド・バック』のレコーディングの候補にも挙がり、当時のジェフのライヴでも演奏されたようです。 どちらの曲もジェフのギターのフレーズがギュンギュンと飛び回る感じで、かなり目立ちまくっています。 これはジェフのファンなら必ず聴いていなければなりません。 もちろんコージーのドラムも最高ですよ。 次回も最近の収穫から紹介する予定です。
by lonehawk
| 2005-07-21 00:30
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