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最近は音盤に大した関心が無くなった代わりに、昭和な映画やテレビドラマに異常なまでのめり込むようになったことは以前も書きましたが、今後はちょいちょい昭和なドラマのゴキゲンな世界についても備忘録代わりに書いていこうと思います。 コレでウチはますます流浪のブログと化していくなー(苦笑)。 まあ、こんなんでよかったら・・・という方はコレからのお付き合いの程ヨロシクです。 てなわけで、記念すべき第一回は梶芽衣子主演の『戦国ロック はぐれ牙』です。 1973年8月にフジテレビで番組はスタートしたものの、裏で放送していた『必殺仕置人』との視聴率対決で見事なまでに完敗してしまい、あえなく9回で打ち切られてしまいました。 そんな状況だからドラマ自体もすっかりカルト化しているようですが、9月末からスカパーで放送してくれたおかげで、目出度く全話を観賞することが出来ました。 物語は、"牙"と呼ばれる者達が道中で出会う農民やら殿様やらとの関わり合うことによって起こるイザコザについて描かれています。 大体、梶芽衣子の衣装からして時代劇っぽくないし、純粋な善人の登場が非常に少なかったりで、完全に独自の世界を突っ走ってます。 特に藤井鷹史(野良猫ロックシリーズ他日活作品や、さそり4作目などで梶芽衣子と非常に深い関わりのある長谷部安春のペンネーム)が脚本を手掛けた話(1、4、6話)の展開が顕著で、ハナっから予定調和な世界なんて考えていない感じが逆に面白い。 第一話は特にゲストも豪華(でも、藤岡重慶が喋るとどうしても丹下段平の顔が浮かんでしまう)だけど、他の話でもモロボシ・ダンの森次晃嗣(しかも二役)やら一文字隼人の佐々木剛、レギュラーでもバンリキ大魔王の大前均など特撮ファンもグッとくるような顔触れ(そういえば、岸田森も多くの特撮作品に出てますね)が多く出演していたりで、出演者だけでも色々な楽しみ方も出来ます。 元々は梶芽衣子を看板に据えたアウトロー時代劇という視点で観始めたんだけど、アウトローぶりではさそりや修羅雪姫には到底敵わないというのが第一話だけで分かってしまったので、大野雄二の音楽やら峰岸隆之介のギラギラした魅力やら、どんな状況でもクールな夏木陽介などなど・・・。 あ、だからと言って梶芽衣子の見せ場が全然ないわけじゃあないですよ、念の為。
by lonehawk
| 2009-12-05 23:00
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