このアルバムはワタシが本格的に洋楽を聴くようになってからはじめて一枚を通して聴いたアルバムです。
クラスの洋楽好きの友人がコレを薦めてくれました。
ハービー・ハンコックの『フューチャー・ショック』が発売された1983年頃、MTVが音楽業界に与えた影響は凄まじいものがありました。
まだまだ音楽について知らないことばかりの当時のワタシも、テレビから流れる数々のPVに当然ショックを受けました。
「ロンリー・ハート」、「カーマは気まぐれ」、「リフレックス」、「ハイスクールはダンステリア」・・・。
学校でもそんな話題で持ちきりでした。
するとその友人がこのアルバムをカセットに録音して、「これ聴いてみろよ」と渡してくれたので、MYラジカセで聴いてみました。
まだヒップホップなんて言葉が一般的でない頃にこの音は衝撃的でした。
1曲目の「ロック・イット」でも多用されているスクラッチ、歌っているように聴こえたキーボード、リズムマシーンが刻むリズム・・・。
2005年に改めて聴くといかにも80年代的なところも多少ありますが、それでも当時はビックリの連続で、そのテープを繰り返し聴きました。
このCDは先月レコファンにて1,260円(税込)-100円で購入しました。
今回約20年ぶりにアルバムを通して聴きましたが、未だにどの曲も忘れていませんでした。
と同時に以前は今よりも大事にひとつの作品を聴いて純粋に楽しんでいたんだなぁ、と洪水のように流れる音楽に身を任せて聴いている今の自分をちょっと戒めたりもしました。
さて次回も最近購入したCDを聴いてみることにします。