パンク/ニューウェイヴのムーヴメントの真っ只中にデビューしたTHE B-52'Sが、メンバーの死を乗り越えて89年に発表した『コズミック・シング』は、そのノーテンキでダンサブルなロック・サウンドが実に魅力的です。
本作にプロデューサーとしてクレジットされているのは、ナイル・ロジャース(6曲)とドン・ウォズ(4曲)です。
二人のプロデューサーの色が決して喧嘩することもなく、絶妙に混ざり合ってゴキゲンなサウンドを作り上げています。
収録曲は、
1.Cosmic Thing
2.Dry County
3.Deadbeat Club
4.Love Shack
5.Junebug
6.Roam
7.Bushfire
8.Channel Z
9.Topaz
10.Follow Your Bliss
で、1.2.3.6.9.10.の6曲がナイル、4.5.7.8.の4曲がドン・ウォズのプロデュースです。
この中からは、4.と6.が全米でも大ヒットしました。
両曲とも数々の傑作リミックス・ヴァージョンが作られており、この辺りの音源もCD化されています。
今作から男性2人と女性2人の4人編成となりましたが、ここでまたシンディ・ウィルソンが脱退し、次作『グッド・スタッフ』では3人になり、いつの間にか解散したようです。
そして数年前にケイト・ピアソンがどういうわけかジュディマリのYUKIらと組んでNinaを結成したのは驚きでしたが、意外にYUKIの声質と合っていて面白い作品になっていました。
このアルバムは発売当時かなり好んで聴いていましたが、久々に聴きたくなったので、いつもの大型古本店にて国内盤帯付の状態の品を250円(税込)で買い戻しました。
引き続きエイティーズの女性ものをあと2作ほど聴いてみます。